有機質肥料WEB資料館

第１章　土壌中での分解特性からみた有機質肥料の肥効と安全性

本章では、土壌中における有機質肥料の分解、窒素無機化特性を詳しくみていきます。そこから有機質肥料の肥効、施用効果、さらには有機質肥料の安全性について考えてみたいと思います。
リービッヒは1840年に発表した著書「化学の農業および生理学への応用」の中で『植物は有機物に依存しないで無機栄養を営む』という無機栄養説を提唱しました。以後植物栄養学の基本原理として大きく発展してきました。本章では、植物は硝酸またはアンモニウム（アンモニア）の形で窒素を吸収しているという無機栄養説を大前提とした窒素肥効について考えます。