有機質肥料WEB資料館

4-9　有機質肥料による品質向上事例①

トマト果実の物性に関する研究結果(図51-1)を紹介します。吉田⁶⁴⁾は、有機質肥料（菜種油かす・蒸製骨粉・鶏糞灰）と化成肥料を施用したトマト果実をテクスチュロメーターという機器で測定しました。有機質肥料区のトマトは、硬さ、そしゃく性ともに増大しています。いわゆる「かみ応え」のある果実が収穫できました。
図51-2では、弊社¹⁷⁾が行ったぼかし肥で行った成績を紹介します。ミニトマト－ブロッコリー－ミニトマト－ブロッコリーという体系で、2年間同じ肥料を連用した結果から2年目のミニトマトとブロッコリーの結果の一部を示しました。ミニトマトでは化学肥料（硫安）に比較して、有機質肥料は果実重と外観で見た上物収量、糖度やビタミンC含有率等の上昇が認められました。ブロッコリーは、花蕾重が大きく上回り、糖度やビタミンCが上昇する傾向にありました。