製品紹介
スーパーケイサン
シリカゲル主体けい酸質肥料
●本肥料の特徴
①けい酸質肥料の水稲への必要性
・「けい酸」は通常必須元素の中に含まれませんが、水稲は窒素の10倍に近い量を吸収しています(下図)。けい酸吸収能を欠損させた稲は穂をつけても登熟が進みません。
・吸収されたけい酸分は稲体の細胞に蓄積し、茎葉を強化します。これにより、酷暑下における葉の表面からの水分蒸発(クチクラ蒸散)の防止や葉の受光姿勢の改善につながるため、結果として光合成効率の改善や葉温低下・白未熟米発生率の軽減などの施用効果が期待できます(下図)。
・しかし、近年河川水からのけい酸分の供給が低下していること、肥料代削減のためにけい酸分の施肥自体が減少していることから水稲のけい酸含有率は低下傾向にあります(下図)。また、高温傾向が続き、白未熟多発による等級低下が問題になっていることもあり、吸収効率の良いけい酸質肥料を積極的に活用する必要があります。
②スーパーケイサンの優れた特徴(微粉砕シリカゲル主体のけい酸質肥料)
・スーパーケイサンは可用性けい酸分が40%と高く、大半の34%シリカゲル態のけい酸分です。
・シリカゲルは一般的な鉱さい由来のケイカルなどと比較すると溶解度が格段に高いことに加え、多孔質構造を有するため、けい酸分を土壌中の濃度・稲体の吸収に応じて再溶出させることができます(下図)。
・シリカゲルは乾燥剤で用いられる粒状品を一度微粉砕してから再造粒しているため、施用後の物理的な崩壊性・拡散性が高いことも特徴です。
・けい酸と相助的に吸収が促進されることが知られている苦土分も保証しています。
●施用方法と施用事例
①水稲の土改材+穂肥期の追肥施用に
・土改材として施用する場合2~4袋(30~60kg)/10aを耕起時に全層に施用してください。
・追肥施用する場合は、出穂30ー20日前に1-2袋(15ー30kg)/10aを表層施用してください。
②施用事例 施用時期別のスーパーケイサン施用効果(山形大学委託試験)
・山形大学に異なる時期にスーパーケイサンを施用した場合の水稲への施用効果試験を委託。
・土改材としてスーパーケイサンを施用した場合、ケイカルの半量(40kg/10a)でも同等の増収効果を得ることが出来ました。
・出穂30日前または20日前にスーパーケイサン20kg/10aを追肥施用した場合、増収効果は出穂30日前が最も高く、整粒歩合(白未熟等軽減)や玄米たんぱく含量低減などの品質向上効果は出穂20日前が最も高い傾向でした。総じて穂肥期(出穂30ー20日前)のスーパーケイサン追肥施用が効果的であることが分かりました。
③野菜や花卉類にもおすすめ
・イチゴの軟果防止や茎葉の硬化、イチゴ・キュウリ・ブドウなどのうどんこ病に対する耐性強化、花卉類(ユリ・キクなど)の茎の硬化などの施用効果が認められる事例があります(生産者談)。
・1~2袋(15ー30kg)/10aを畝周り(作物周辺)に表層施用してください。
●成分・製品カタログ