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たくみペースト(緩効性ペースト肥料)
緩効性窒素入りペースト肥料(脱プラ肥料)
●本肥料の特徴
①2種の緩効性窒素肥料を全窒素の40%相当量配合
・土壌中の微生物によって徐々に分解・無機化される緩効性窒素肥料「ウレアホルム(UF)」を全窒素の30%相当量配合
※UFについてはこちら
・土壌中の硝酸化成を抑制し、初期の窒素流亡軽減・利用率向上が期待できる「ジシアンジアミド(Dd)」を全窒素の10%相当量配合
※Ddについてはこちら
②ペースト2段施肥との組み合わせで脱プラスチック型の一発施肥も可能
・ペースト2段施肥とは従来のペースト施肥用田植機に上下2段の施肥ノズルを取り付け、土壌の上層(3~5cm程度)と下層(8~13cm程度)に同時にペースト肥料を施肥する技術で、通常のペースト側条施肥よりも下層に施肥ができるため、生育後期の肥料の残存率・利用効率が高まり、長期間窒素肥効が持続する施肥法です。
・2段施肥と緩効性窒素入りのペースト肥料を組み合わせることで、プラスチック殻を排出することなく緩効的な施肥(一発施肥)を行うことができます。
※圃場によっては耕盤などの関係で2段施肥が実施できない場合もあります。
※1段施肥も施用可能ですが、窒素肥効の維持・収量確保には出穂15~10日前ごろに窒素1~1.5kg/10a程度の穂肥施用が有効です。
●施用方法と施用事例
①水稲などの緩効性(省力型)の基肥に
※ご使用にあたっては地域の施肥基準(施肥窒素基準)に応じて施肥量を決定してください。
②施用事例 基肥側条2段施用事例(岩手県)
・たくみペーストのペースト側条2段施肥試験を実施(品種:萌みのり)。
・上段に窒素8kg/10a、下段に窒素4kg/10aを施用、穂肥は施用していない。
・一般の有機ペーストを2段施肥した慣行区は生育後半は明らかに葉色が低下し、収量も低かったが、たくみペースト区では出穂後も葉色が維持され、収量は618kg/10aと樹脂被覆尿素を用いた一発肥料の収量水準と遜色がない結果だった。